小津安二郎監督の遺作となった「秋刀魚の味」、大好きな映画です。
端々にほーっと思わせる何気ない描写にあふれていますよね。
とりわけ岡田茉莉子さんの葡萄を食べるシーンとか、岸田今日子さんの敬礼シーン、岩下志麻さんの嫁ぐ日のまなざしなどなど。
佐田啓二さんの拗ねたかんじもおもしろいですし、東野英治郎さんはホンモノにしかみえない。そして笠智衆さんの佇まいは言わずもがなで。
今週末公演の「おでんの味」は「秋刀魚の味」にふれなければできなかった作品です。
「秋刀魚の味」は年老いた父を残し嫁いでいく娘が軸ですけど、
拙作は年老いつつある母と、いい年の息子二人に嫁が来ない、来る気配もない、少し諦め入っている、を軸にしてまして。枝葉はがらっと異なりますけど。
楽しくせつなく、春分にふさわしいやわらかい作品となっているかと思います。
お時間ございましたらぜひ町家の風情も楽しみにいらしてください。
詳細はコチラです
どうぞよろしくお願いいたします。
小学校1年のとき、担任のS先生が、僕のことをよく「光太郎!」と呼びました。
おそらく苗字が高村だから、という理由だけだと思いますが。(S先生のお名前は智恵でした)
そのときは当然「光太郎」がどんな人物か知りもせず。
おいおい、おぼろげながらもその人となりを知ることになりますが、
ずいぶん真っ正直だなぁという印象です。
とりわけ「千恵子抄」の「淫心」にはびっくりしたものです。
さて2014年最初の舞台
「泣きビッチョ光太郎」に出演させてもらってます。
私は宮沢賢治の弟、宮沢清六役です。
光太郎役に千葉めかぶさん。
「花見の王様」などいろいろとお世話になってます。
賢治さん、清六さんのお母様、宮沢イチ役には永井志穂さん。
志穂さんとも知り合ってからかれこれ20年(!)を超えてしまいました。
宮沢賢治役を大森健一さん。おそらく、日本で一番多く宮沢賢治を演じてらっしゃるかもしれません。
そして伊勢二郎さんやおきあんごさんなど大先輩方、みなぎるパワーの小笠原利弥くんもご一緒です。
さらにさらに演劇の道を示してくれた大恩師である畑中美耶子さんとも。
私にとっては夢のような舞台です。
あっという間に明日楽日です。この空気感をじっくり味わいたいと思います。
私事ですが自分の息子(次男)にも「光」の文字を一字用いました。
「高村」と「光」の字っておさまりいい気がするのですよね。
新年明けましておめでとうございます。
昨日は稽古初めでした。
3月21日からの『おでんの味』再演の読み合わせ。
忘れていたシーンをぽつぽつと思い出したり。
なかなかいいホンじゃないか…!
公演詳細について、もう少々でアップできると思います。
どうぞ本年もよろしくお願いいたします。
またひとつ大切な思い出が増えました。
土曜夜麻痺「親父曰く、ヒーローと正義の味方は違うそうだ。」
脚本・演出 : 古屋仁成
2013年12月6日(金)、7日(土)、8日(日)
盛岡劇場タウンホール

5色のヒーロー VS 秘密結社あずさ

右から戦闘員・真中、息子の進、ガールフレンド・凛、進のおばさん、クラッシャーボール

舞台を支えてくれたスタッフの皆様

土曜夜麻痺の皆様
感謝をこめて
すばらしい2013年9月でした。
すべての演目が終わりました。
決勝戦、私の『お願い』は3組中3位でしたけど、なぜかこのうえない充実感。
またまっさらなホールに、
様々な世界や願いや悲喜こもごもを、みんなで一緒に作っていけたらなと思います。
御礼申し上げます。